”素人がDTMでオリジナル曲づくりに挑戦!”の目次

Step01_DTMって死語?
もう死語みたいですね。DTM:Desk Top Music 専門誌DTMマガジンは2016年に休刊になってます。そもそもDTMって造語でもともと日本国内でしか通じないワードらしい。パソコンで楽曲制作することをパソコン黎明期にはDTMと言っていたが、今や楽曲制作にパソコンを使うのは当たり前になったのでこんなへんな造語は使わなくなったみたいな記事もありました。自分的にはパソコンを使うのは前提としても、本格的すぎないアマチュアチックな楽曲制作のことをDTMと呼ぶのがしっくりきます。ちゃんとした理論とか機材とかのことはまあ置いといて、パソコンの便利なハードとソフトで何かいい感じの楽曲を作ってやろうぜ!(すげえのは無理だけど。。。)みたいな。今やみんなレベル高すぎで素人さんお断りみたいな雰囲気じゃありません?底上げされたんでかつてのDTMチックなレベルの楽曲制作は居場所がない気がします。ホントはちゃんと勉強して本格的な楽曲作りしたかったんですけどね。何かやってるうちに萎えちゃうんです。テクニカルな部分でいっぱいいっぱいになって、クリエイティブが枯れちゃう感じ。言い訳くさいですけど。。。それでも頭の中には曲のイメージがあって、何とかそれっぽい形で表現できないか?そんなことを試行錯誤しているうちに、たまたまいいソフトを発見したりして、一応はそれっぽい感じの楽曲が作れちゃったりすることがわかってきました。まさに「かつてのDTMチックなレベル」の楽曲なんですけどね。それでせっかくなのでそんな「かつてのDTMチックなレベル」の楽曲の作りかたについてまとめておこうかと思います。「こんなのDTM以下だし!」とDTMマスターの方々から怒られちゃうかもしれませんがご勘弁ください。少しでもどなたかの助けになれれば幸いです。
Step02_曲のイメージを記録しとく
曲のイメージってホント天から降ってくるようなものかもしれないと思ってます。気が付いたら「このフレーズ、頭の中でぐるぐるしてる。。。」みたいなことってありません?個人的にはランニングとかサイクリングとかしてるときにこういう状態になることが多いです。パソコンの前に座って「さあ何か考えよう!」とかだと、だいたいろくなことにならんです。できたフレーズを聴き返してみてもどうもしっくりこないことが多いです。なんか壁というか予定調和をこえられないというか。。。単調な有酸素運動をしてると、そういう変な制約とは関係なく頭の中で勝手にフレーズがぐるぐるしだします。ぐるぐる、ぐるぐる、、、ぐるぐる、ぐるぐる、、、ぐるぐる、ぐるぐる、、、。おお、いつの間にかしっくりくるフレーズにブラシュアップされているじゃないですか!でも散々ぐるぐるして「このフレーズもう頭の中では完璧に自分のものにした!」と思っても油断しちゃだめです。何かのきっかけで「じゃあーーーーんんん。。。」と曲が終わってしまったら、その流れで次の曲が始まってしまいます。CDのアルバムでひとつの曲が終わって次の曲が始まる感じ。ハードの後にソフト、、、スローの後にアップテンポ、、、バラードの後にポップ、、、みたいな。こうなると頭の中で「この曲はもう完結!」と処理されてしまい、「さあ次行ってみよう!」と別なプロセスに移行しちゃいます。そしてそのついでに自分のものにしたはずのフレーズもどこかに行っちゃいます。「あれれ???」どこ行っちゃったんですかね?まあフレーズがホントに自分のものになっていたら何かのきっかけでまたぐるぐるしだすハズなので、あきらめてそれまで待つしかないですね。いつになることやら、それはわかりませんが。。。こんなの御免ですよね!一期一会。自分のものにしたフレーズは失っちゃだめです。そのためにはさっさと録音して固定しちゃわなきゃ、ですね。このとき役に立つのがスマホのボイスメモ機能。自分の場合、コンビニの駐車場とかで「電話してるふり」をして録音したりします。「電話してるふり」をすると自然な感じで恥しい思いをしなくて済みますから。通りがかりの人は誰も何も気にしちゃあいないでしょうけどね、たぶん。自意識過剰めな方にはおススメのやり方です。録音すると安心しちゃうんですかね、ほんとフレーズはだいたい跡形もなくどこかに行っちゃいます。「録音してあるから安心!」といきたいところですが、意外とあとからボイスメモ聴くと解読困難だったりすることが少なくないです。ライブな感覚って大事みたいです。冷めちゃうとノリが合わなくてなかなかフレーズが復活してこない。。。ただ単に音感悪いだけかもしれませんけどね。(センス不足かも。)せっかくなので参考までにここから楽曲作りのプロセスの実演したいと思います。ということでまずはこのページで紹介した録音したボイスメモですが、こんな感じになってます。こいつをDTMでちゃんとした楽曲に仕立てるまでを実演してみたいと思います。
Step03_イメージをメロディとして固定せよ
鼻歌録音してだいたいイメージが具現化できたら、次はメロディを譜面化しなくてはなりませんね。鼻歌をそのまま譜面化してくれる便利なソフトもあるようですし(使ったことないですが。。。。)、また上手に楽器ができる場合は実際にメロディを演奏してパソコンで譜面化するやり方もあるようです。(イメージを楽器でスムーズに表現できるくらいの能力があればですが。。。)でも自分の場合は、地道におたまじゃくし(音符)をパソコンのソフトに打ち込むという原始的な手法を採用しております。これなら新しいソフト購入の出費も必要ないし、楽器演奏の能力も不要ですからね。小中学校の音楽の時間に勉強した記憶を呼び覚まして、ネットで入手可能なフリーの譜面ソフトにおたまじゃくしを並べてやればよいわけです。最終的にやることはメロディーのひとつひとつの音の音階と長さを決めてやるという作業になります。作業の上手下手や早い遅いはあるんでしょうが、メロディのイメージが固まっていれば後はおたまじゃくしをいじくり倒して自分のイメージと一致するように根気よくやるだけです。幸いパソコンはこちらが入力したとおりに再現性高く演奏してくれますから。最初のうちはおたまじゃくしを手なずけることができず苦労しましたが、まあやっているうちにだんだんとコツがつかめてくるものなんじゃないでしょうか?それにしてもドレミの音階というのは調べてみると興味深い形で構成されています。そもそも音の高さは音の周波数で決まっています。例えば88鍵盤のピアノの一番低いドの音の周波数は32.703Hz。1オクターブ上のドの音は2倍の64.146Hz。そのまた1オクターブ上のドの音はさらの2倍の130.813Hz。つまり各音1オクターブ上がると周波数が2倍になるということです。まあ周波数2倍なら波長が1/2になって、もとの音の1周期の中に周波数2倍の音の2周期分がぴったりはまるので、同じ音階の1オクターブ高い音として聴こえるというのは感覚的に理解できます。では1オクターブの半音12音階の周波数はどのように決まっているのか?これは一つ下の半音の周波数に2の12乗根を掛けた値なんだそうです。つまりC# → C×2^(1/12) D → C#×2^(1/12) → C×2^{1/12×2} D# → D×2^(1/12) → C×2^{1/12×3} E → D#×2^(1/12) → C×2^{1/12×4} といった具合になり、つまり C(+1) → B×2^(1/12) → C×2^{1/12×12} → C×2 ということで1オクターブ上の音の周波数は2倍になるというわけです。ここで疑問は何で半音12で1オクターブにしてるの?ってことです。別に1オクターブを構成する半音が10でも14でも、一つ下の半音との周波数比が2の何何乗根になるかの違いで対応できると考えれば、1オクターブを構成する半音が12である必然性はこれだけでは説明できませんよね。これについても調べてみると、どうやら周波数の倍数としての3とか5といった数字が関連しているみたいです。具体的にはCの周波数の3倍 → 1オクターブ上のGの周波数 なので、Cの周波数の3倍÷2 → 同一オクターブのGの周波数。Cの周波数の5倍 → 2オクターブ上のEの周波数 なので、Cの周波数の5倍÷4 → 同一オクターブのEの周波数。Gの周波数の3倍 → 1オクターブ上のDの周波数 なので、Gの周波数の3倍÷2 → 同一オクターブのDの周波数。Gの周波数の5倍 → 2オクターブ上のBの周波数 なので、Gの周波数の5倍÷4 → 同一オクターブのBの周波数。Fの周波数の3倍 → 2オクターブ上のCの周波数 なので、Cの周波数の4倍÷3 → 同一オクターブのFの周波数。Aの周波数の3倍 → 2オクターブ上のEの周波数 なので、Eの周波数の4倍÷3 → 同一オクターブのAの周波数。といった具合にドレミファソラシドの周波数は2、3、5の組み合わせで倍数が計算できるということなんですね。つまり2、3、5の数字の組み合わせで決まる周波数比の音でメロディーをつくると、耳当たりのいい感じになるという発見があって、そのへん考慮して1オクターブの12の半音の周波数比が決まってるみたいですね。経験則的な発見から理論が構築されたような感じなんじゃないかと理解しています。これが更に和音(コード)になると周波数の異なる音を同時に鳴らしたときの組み合わせの響き方の話になるわけですね。素数の組み合わせなんでしょうね。7とか11とか13とか絡んでくるともうちょっと音が複雑化してくるんでしょうか?音楽って結局は人の感性にいい感じに響くかどうかというところから進化してるんだと思うんですが、理論的な側面で考えてもなかなか奥の深いところがあるみたいです。が、、、、素人なのでうんちくレベルで深入りは止めときます。難しくてよくわからんし。。。あと追加うんちくとして、基準周波数はA440Hzだそうです。そこから半音の周波数比が2の12乗根ですべて決まるわけですね。でも432Hzのほうが人の感性にマッチするみたいな議論もあるようです。さて難しい話はこれくらいにして、おたまじゃくしをうまく並べてやる件に戻ります。譜面化するフリーソフトには”ソング頼太”を使ってます。使い始めた頃は確かシェアウェアだったような気がしますが、今はフリーになってます。このソフトのよいところは、小中学校で授業で習ったことの延長の感覚でおたまじゃくし並べができることです。鼻歌入力で楽譜作成もできるようですが、使ったことないです。(今度試しにやってみようかなあ?)まあ難しい知識なくても簡単に操作できるのがメリットだと思います。さてそれではこの「ソング頼太」の使い方をいちから細かく丁寧に解説しつつ、、、、と思ったんですが、ちょっと大変そうなのでやめました。。。下記のリンクみればだいたいわかると思うのでご参照ください。それでもって途中経過は省いてメロディを入力し終わった譜面がこちらです。再生するとこんな感じです。まだ味も素っ気もないですが、こいつをベースにこれから肉付けしてきたいと思います。



Step04_イントロ&エンディングもいるよね
印象的なイントロってサビと同じくらいインパクトありますよね。なのでメインのメロディの流れの前フリ的なのもいいけど、それこそ同じキーの別の曲のサビをイントロに持ってくるくらいでもいいかもしれません。いかしたイントロだったら間奏やエンディングにも流用しちゃうと楽チンです。曲全体の統一感というかまとまりを出すという意味は、変にひねりを入れるよりも安易なようでも流用しちゃのはそんなに悪くないと思ってます。それに悩みすぎるといつまでたっても曲が完成しないしねえ。では前のStepで作ったメロディにイントロ&エンディングいれてみましょうね。メインのメロディの前フリ的な感じにしてみました。考えすぎるとイントロがついつい長くなって、いざ出来上がって聴いてみると「イントロ長すぎで曲が始まらえねえ。。。」とかありがちです。短い曲なのでイントロは4小節くらいでと思いましたが、8小節になってしまった。。。。エンディングはイントロのまるパクリです。流れでまあ悪くなさそうだったので。。。イントロ&エンディングも「ソング頼太」でおたまじゃくしを並べて楽譜化します。メインのメロディーとは別ファイルで作ります。この曲は「イントロ」8小節+「メインのメロディ」17小節+「エンディング」8小節になってます。なので前のStepで作ったメロディの楽譜ファイルには前後にそれぞれ8小節分の休符を加えます。イントロ&エンディングの楽譜ファイルのメロディが流れる部分には17小節分の休符を加えます。作成したイントロ&エンディングの楽譜ファイルはこんな感じになりました。別々に作成したファイルをひとつの曲として再生するには、プロジェクトファイルを作成してそれに作成した楽譜ファイルを登録するような流れです。他にももっと音を重ねたい場合は、同じ流れで別の楽譜ファイルを作成してプロジェクトファイルに登録します。「ソング頼太」は最大16の楽譜ファイルを登録することが可能です。前回作成した「メロディ」の楽譜ファイルと今回作成した「イントロ&エンディング」の楽譜ファイルをプロジェクトファイルに登録して再生するとこんな感じになりました。メロディはアコースティックピアノ、イントロ&エンディングはロックオルガンです。
Step05_コードとかよくわからんけど
自分の場合、唯一ギターだけは素人レベルですが使えます。短音で簡単なメロディなら音を出せ、シンプルなコードなら一応押さえられます。でも演奏するのに致命的なのはリズム感がキープできないことでしょうか。対応できるのはシンプルでゆっくりな曲だけ。複雑なメロディやリフ、ピッキングとかもう嫌になっちゃう感じです。すぐつっかえちゃうので表現とかいうレベルじゃないんですよね。で、何を言いたいのか?コードの話です。シンプルな弾き語りだと、メロディに対応したコードをギターで鳴らしながら歌えばひとつの立派な楽曲ですよね。なので前のステップで作ったメロディになんとかコードを付けてやりたいわけですが、その際に上手に演奏できなくてもギターでコードを押さえられるとすごく便利だよ!言いたかったのはそういうことです。(まわりくどかったですが。。。)コードって結局同じ構成の和音が半音ずつスライドしていくだけですが、ギターでコードの音を出すとただスライドしてるだけじゃなくてドレミファソラシドの7つの音階の中のそれぞれの位置づけがイメージしやすいから不思議です。コード進行の中でギターのフレットのどこを押さえるかとかも曲全体のメロディのイメージでだいたいのパターンにはまっちゃう感じです。何かうまいことよく出来ている楽器だとつくづく思います。メロディとコードの関係というのは表裏一体みたいな感じがします。コードとか意識しなくても普通に耳障りのよいポップなメロディを作ると、結局だいたいどこかで出会ったことがあるようなコード進行だったりします。我々の頭の中にすりこまれている「なんかいい感じのメロディ」というのはほとんどいくつかのコード進行の呪縛の中にあるとさえ思えます。それでも世の中では、手を変え品を変え様々な楽曲が日々生み出されているのだから、これはある意味変態的な凄みがあるような気さえしますね。そんなコード進行の呪縛から解放された曲作りというのもすごいチャレンジかもしれませんが、ここではそんな難しい話はしません。(というかできません。。。。)つまりメロディにコードをつけるというと素人には難しいことのように感じますが、メロディを構成している音を踏まえてだいたいは特定のパターンにはまるので、試行錯誤してればいつかは答えが見つかるということです。それで慣れてくるとパターンが頭にインプットされてくるので、だんだん苦労しないでコードをつけられるようになるんだと思います。そうは言ってもコードってひとつの音階でもバリエーションがたくさんあって、その中でどれが最適なのか?考え出すと困りますよねえ。これに対する自分的な答えとしては、「最適まで考えなければ、メジャーとマイナーとセブンスとマイナーセブンスまででだいたいイケる。」ですね。まあ結局は「いい感じで聴こえるかのか?」なので、ギターでざっくりコード決めておいて最終的には次のステップでDTMでPCにコードの音出させるのでその時に微調整すればいいんじゃないでしょうか?ギターのコード表はネットのいろんなところで取り上げられてるのでそちらを参照ください。決めたコードは「ソング頼太」の楽譜ファイルに書き込みできるので入力おいてください。
Step06_演奏はPCにさせとけ
楽曲を演奏するにはどうしたらいいんでしょうか?一匹狼のシンガーソングライターだと演奏はピアノとかギターとかのソロ弾き語りですね。ロックバンドだと最少単位はギター、ベース、ドラムスの3ピースですが、今はキーボードもかな。増やしていくとギターもリードとリズムだとか、ジャズ系のビッグバンドだとサックス、トランペット、トランペットのホーンセクションとか、オーケストラだと管弦楽器がもっとわんさか増えて大変な人数になってきます。いずれにしろちゃんとした楽曲にするには登場するすべての楽器が自分の役割を果たさなくてはいけません。楽曲を制作する立場で考えると、各パートそれぞれについて合奏したときにかっこよくなるような演奏を考えなくてはなりません。各パートの譜面をうまいこと作ってやれば、それをPCに入力して同時に演奏させればいいわけです。これ素人でできる?ってできるわけないよね。できないから素人なわけだし。最初は「ちょっと試しに各パート作ってみようかな。。。」と思ったこともありましたが、少しやってすぐ萎えました。正々堂々と正面からやってもほとんど絶望的としか思えません。そんなわけで「素人でもそこそこ何とかなるチート技ってないのかなあ?」と「自動作曲ソフト」とかのワードでググってみました。探すとけっこういろいろあるもんです。曲の雰囲気だけ入力するとメロディもコードも伴奏、リズムすべて自動作曲してくれるものから、コード進行を入力するとメロディ、伴奏を自動作曲してくれるものとか、歌詞だけですべて自動作曲してくれるものとか、鼻歌だけでOKとかAIで自動作曲なんてのもありました。でもフリーじゃなくて有料のシェアウェアが多い。どれを選んだらよいのか? 結局よくわからなかったので、最終的には「ヤマ勘!」で選びました。選んだのは「Band in a Box」です。自動作曲・伴奏作成ソフトの老舗だそうです。初期バージョンのリリースは1990年、現在はVer.28まで進化しています。1クリックで勝手に曲を作ってくれるので通称「猫ボタン」と呼ばれている、なんて記事もありました。「ジャズやクラシックには強いが、ポップスやダンスミュージック系には弱い。」といった評価もあるようです。「Band in a Box」は自分的には完全に「神ソフト」ですね。自力じゃ絶対できないレベルに楽曲を仕上げてくれるので。このステップでは前のステップまでに作ったメロディ&コードを「Band in a Box」で楽曲を仕上げてみたいと思います。基本手順は以下の通りです。「ソング頼太」でメロディをMIDIファイル化 「ソング頼太」<プロジェクト><MIDIファイル作成><OK> 「Band in a Box」でMIDIファイルを読み込む 「Band in a Box」<ファイル><MIDIファイルを開く>ファイルを選択して<開く> テンポ設定 <編集><現行ソングの設定><タイトル/コーラス設定>テンポを入力し<OK> メイン画面でコードを入力 スタイル設定(曲調の設定です。) <スタイル><スタイルを有効にする>を選択 <スタイル><スタイルピックウインドウからスタイルを選択>スタイルを選択し<OK> ソロパート設定(設定しなくてもOKです。) <ソロ><ソリスト選択>ソリストを選択し<OK> 演奏 <演奏><演奏(伴奏生成)>各項目で細かい設定がいろいろありますが、詳細はここでは省きます。(きりがないので。。。。)上記の手順で前のステップまでに作ったメロディのMIDIファイルを「Band in a Box」で読み込ませてコードを入力した結果がコチラです。演奏はとりあえず3パターンつくってみました。案1スタイル:_CNTRYMF.STY. ミディアムファーストカントリー(PS) ソリスト:1343 Guitar, Electric, Soloist Dire Ev 140 案2スタイル:PNOBAL.STY. スローピアノバラードロック ソリスト:1343 Guitar, Electric, Soloist Dire Ev 140 案3スタイル:DANGDUT1.STY. ワールド-マレーシア ダンドゥット1 ソリスト:76 Jazz, Herbie M, Flute いちおうそれなりな感じにはなってきました。
Step07_詩人じゃなくても作詞ってできる?
歌詞について何か書くのはハードル高すぎでちょっと困ります。小学校の作文で「起」「承」「転」「結」でエピソードをまとめるとうまく書けるよ!とか教わりますよね。小学生なら「上手に書けてるね!」と褒めてもらえるのに、世の中では上手な人はいくらでもいますからねえ。自分的には「けっこういい出来!」とか思っていたのに、「面白味がないよ。。。」とか「ちょっと上手にまとまり過ぎてて。。。」とか散々に言われちゃうなんて普通によくあります。おかしい、、、、Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれで要求されるといわれる要素を盛り込んで語尾の韻も踏みまくって、チェック表上は90点以上でもいかしくない出来なのに?考えすぎると、「そもそも何が伝えたい?」とか「万人受けしたかったのか?」とか「いったい何が足りないんだ!」とか出口のない袋小路にはまります。善し悪しの基準とか難しすぎです。ボブディラン。まだ存命です。(2021年1月1日現在。)2016年にミュージシャンにしてノーベル文学賞を受賞。歴史上最高のシンガーソングライターのひとりといわれてます。ボブデュランの詩についてレポートされたこんな記事があります。音楽ジャーナリストみたいな人たちにとっては、その詩のすばらしさを分析してより多くの人に伝えるという観点で最高の題材なんだと思います。でも「百聞は一見にしかず。」ですね。YOUTUBEを見れば、もう一発でノックダウンです。詩もすごいが、これを曲にのせて表現できちゃうというのがヤバすぎです。クイーン。1970年代~1980年代に活躍した4ピースロックバンド。ボーカルのフレディ・マーキュリーは1991年に亡くなっています。「We are the champions」とか「We will rock you」とか今でも定番ですよね。そのクイーンですが、歌詞の一部が日本語になってる曲があることが知られてます。「手をとりあって」ですね。でもこの日本語の歌詞ってある意味ダサすぎません?しかしクイーンだから、フレディ・マーキュリーだから許されちゃう。結果オーライ、やったもん勝ち!って感じでしょうか?それで「詩人じゃなくても作詞ってできる?」についてですが、これは「作詞するなら詩人になるしかない!」ってことなんじゃないかと。テクニックがあって上手ならそれはそれでいいと思うんですが、そうでないとしても「詩人」になりきって自分の世界観をどこまでねじ込めるか?という点がポイントなんじゃないかと思うわけです。 そういう感じで今回の楽曲用に作った歌詞がこのページのトップ画像になります。(スマホのメモ機能に音声入力で記録するのがとっても便利!)まああんまり難しく考えずに「詩人」になりきって作ってみました。
Step08_ミクに歌ってもらう
最近のアーティストさんは皆さん半端なく歌が上手です。「こんな下手なのにテレビで歌うなよ!」とか、アイドルさんにお茶の間で文句言えてたのはもう昔のことです。底上げされてるので皆さんちゃんと自覚して練習してるんでしょうね。なので個人的に「これ名曲できた!」とか思っても、間違っても人前で披露しようという気にはなれない。客観的に判断すればどう考えても無理です。ボロカス言われるイメージしか持てない。催眠術にでも頼ってちょっとナルシストっぽくなるくらいしか手は思いつかないです。「ボカロ」遭遇前だったらね。。。。「ボカロ」はもう死語でしょうか?「ボカロP」はさすがに死語ですよね、、、と思ったら、ほんとに死んじゃってる人もいるらしくゾットしました。現在「ボーカロイド」は「バーチャルシンガー」のくくりの中で語られてはいるようですが、いっときほどの勢いがもはやないのは間違いないですね。ただYAMAHAが販売している歌声合成ソフトとしての「VOCALOID」はまだ健在です。(2018年7月にVOCALOID5発売→継続販売中。)そうはいっても作曲コンペの仮歌では「ボカロ」よりも「生声」のほうが評価が高いなどという記事もあり、もはや「ボカロ使い」は辺境の地の住人って感じでしょうか。。。などと思っていたら、「辺境の地」で反抗の狼煙があがってたみたいですね。2020年12月に「ボカコレ(The VOCALOID Collection)」の初回が開催されました!テーマは「みんなのボカロ愛をここに。」となってます。「好評につき次回はニコニコ超会議と同時開催(2021年4月)」だそうです。再興? それとも、最期の悪あがき? どうなるか興味深いです。なんだかんだ流行り廃れはありますが、結局うまく歌えない人(歌ってくれる人がいない人)にとっては「ボカロ」は偉大だ!というのが自分の結論です。いや「神」かもしれません。音楽って身近ではありますが、いざ作るとなるとやっぱりハードルが高いです。なかなかイメージしてるものをカタチにするというのはうまくいかないです。そういう意味で「歌」は「ボカロ」に任せちゃいましょう。少なくとも自分で歌うよりは断然いい感じです。おまけに「ボカロ」は「調教」というのがあるんですね。いろいろ細かい設定をいじってやると合成の違和感をマイルドにしたりすることができます。まあ多少は人っぽい歌になる感じです。ボカロで調教できるようになってくると、自分の歌唱には無力感しか感じなくなってきますが、この際認めてしまいましょうよ。もうミクさんに任せちゃいましょう。「ボカロ」で有名なのはやはり「初音ミク」さんですがバーチャルシンガーは他にもラインナップされてます。「巡音」さんとか「MEGPOID」さんとかも自分的には気に入ってます。さて実際の「VOCALOID」のソフトの使い方も簡単に説明しておきます。基本手順は以下の通りです。STEP6でつくった「ソング頼太」のメロディMIDIファイルを「VOCALOID」に読み込む。「VOCALOID」<ファイル><開く>ファイルの拡張子を*.midに変更しメロディMIDIファイルを選択<開く> 音符に対応した歌詞の入力歌詞を入力する音を選択<ジョブ><歌詞の流し込み>音に対応した歌詞をひらがなで入力(最大70音)<OK> 音の長さや強さ、ビブラートなどの調整 YOUTUBEでわかりやすい動画あったので参考にしていただければと思います。(説明が面倒。→手抜きですみませぬ。。。。)手順の3.がいわゆる「調教」と呼ばれる作業ですね。「調教」にはいろんなパラメータがあるので、やりだしたらホントきりがない感じですね。ということは説明も当然きりがないわけで、このへんも手抜きでリンクなどを参照して頂ければと。。。しかし「こんな手のかかることやってられん!」と思う人は人間失格でしょうか?いやいや、過去には「ぼかりす」という便利な「ボカロ調教ソフト」がかつてあったみたいです。(2012~2017年くらいに本家YAMAHAが販売してた!?)こんな便利なのあったなんて知らなかったので今からでも欲しいと思ったんですが、どうももう売っていないみたい。なぜ?「ボカロ調教専用!」というレアものなので、「ボカロ」自体の勢いが失われてる中でV4→V5のバージョンアップで消えたんでしょうか?しかしググってみても異様に「ぼかりす」の情報なさすぎ!ヤフオクやメルカリで中古が出回っていてもよさそうなのに気配すらなし!何か「ぼかりすの闇」があるような気がしてなりませんが、考えすぎでしょうか。。。。。自分の場合、「調教」はホント最小限ですね。 一番気にしてるのは、「書きことば」じゃなく「話ことば」っぽく聞こえるようにすることでしょうか。たとえば、「今日はどうしても失敗できない」という歌詞があったとして、それをそのまま書きことばっぽく流し込むと「きょうわどうしてもしっぱいできない」となりますが、話ことばっぽくすると「きょおわどおしてもし_ぱいでかない」になります。あとはいじるのは「音の長さ」「ビブラート」「シンガーの選択」くらいです。他もいろいろいじってみたこともありますが、あんまりうまくいかなかったので。今回の制作してる曲についてはシンガー違いで3バージョン作ってみました。伴奏なしの歌だけです。その1:初音ミクさん(スタンダードVer.)その2:初音ミクさん(スイートVer.)その3:MEGPOIDさん(パワーVer.)
Step09_合体させて完成させよっ
さてこのサイトで進めてきた楽曲作りもクライマックスです。Step06で完成させた伴奏とStep08で完成させたボカロの歌声。こいつらを合体させて曲として完成させたいと思います。「Band in a Box」でつくった伴奏を「Vocaloid」にインポートするやり方と「Vocaloid」でつくった歌声を「Band in a Box」にインポートするやり方と両方可能ですが、ここでは後者でやります。「Band in a Box」にインポートすると合体させた後でも伴奏のアレンジをいろいろいじれる点が良いと思います。インポートした「Vocaloid」の歌声も「Band in a Box」の中でいろいろエフェクトかけれたりするので、「Band in a Box」で歌声と伴奏を合体させて最終的に詳細を微調整するようにしています。具体的な手順です。「Vocaloid」から歌声をwavファイルでエクスポートする。「Vocaloid」で作った歌声のvsqxファイルを立ち上げ<ファイル><エクスポート><wave><OK>ファイル名を入力し<保存>「Band in a Box」で作った伴奏のmgxファイルを立ち上げ、①で作った歌声のwavファイルをインポートする。「Band in a Box」を立ち上げ<オーディオ><オーディオファイルをオーディオトラックに読み込む>歌声のwavファイルを選択し<開く>伴奏とインポートし歌声のwavファイルの同期をとる。<オーディオ><オーディオ編集ウインド>歌声のwavファイルがどれくらいズレているか確認。<オーディオ><オーディオを編集><オーディオトラックを前後にずらす>ずらす数値を入力<OK>オーディオ編集ウインドウと曲の再生で伴奏と歌声の同期がとれているかチェック→まだずれている場合はずらす数値を再入力し再チェック。歌声の音量を調整。<オーディオ><オーディオを編集><オーディオファイル自体のレベルを調整>オーディオのレベルを入力<OK>曲を再生し歌声の音量をチェック→再調整する場合はオーディオのレベルを再入力し再チェック。伴奏、歌声の微調整。<オーディオ><DXi/VSTiシンセサイザー設定>→伴奏調整の場合:「シンセトラック」タブの内容について詳細を設定。→歌声調整の場合:「オーディオトラック」タブの内容について詳細を設定。こういった作業をしていちおう曲を完成させた結果が以下になります。伴奏とボーカル違いで3バージョンつくってみました。その1:アレンジ ミディアムファーストカントリー、ボーカル MEGPOIDさん(パワーVer.)その2:アレンジ スローピアノバラードロック、ボーカル 初音ミクさん(スイートVer.)その3:アレンジ ワールド-マレーシア ダンドゥット1、ボーカル 初音ミクさん(スタンダードVer.)こうやって曲ができてみると、だいたい良くも悪くもイメージ通りにはならないことが多いです。「悪くも」というのは「こんな感じのアレンジにしたい!」という風にはなかなか仕上がらない点で、「良くも」というのは全然自分ではイメージできないような感じに仕上がったりする点ですね。まあ伴奏は「Band in a Box」のライブラリから手当たり次第に演奏させてひたすら「ピン」とくるのを探すという作業なので無理もないんですけどね。けっこう骨の折れる作業だはありますが、いろいろ試せて面白いのが救いかなあ。。。
Step10_せっかくだからMVもつくろっか(キャラみんOMP)
せっかく作った楽曲はどうせならMV(ミュージックビデオ)にしてYOUTUBEやニコニコ動画にアップしたいものですよね。もしかしたら思いがけず話題になってけっこうなアクセス数稼いだり、、、、なんてことはたぶん起こらないんですけどね。ほとんどの場合、注目を集めることなく埋もれていく運命にあります。YOUTUBEで自分的に超お気に入り曲を何曲も発表されてる方がいたんですが、その方の動画のアクセス数がことごとく2桁台だったのでがっかりしたことがあります。すげーいい曲ばっかりだったので世の中せちがらいんだなあと痛感させられました。でも逆に考えれば、「自分ごときが動画をアップしていいんだろうか?」とか難しく考えて悩んだりすることは一切必要ないということにもなりますよね。自己満足の動画をアップして、何も起こらなくても当たり前、万が一に反響あれば超ラッキーくらいに考えとけばいいんじゃないでしょうか?って、これはちょっとひたすら敗者の論理っぽい。。。。そうはいっても、そういう現実踏まえてでもまずは行動に移してみなきゃ、ですよね。どうやってMVを作る?いい感じにイラストでもかけるなら、数カット書いて曲の中で何度も使いまわせばMVっぽくなるんでしょうが、「イラストとか書けるわけないし。。。」みたいな人がほとんどなんじゃないでしょうか。こんな場合は、そういう役に立つ得意技なくても簡単に作れちゃう裏ワザを使うしかないですよね。「キャラみんOMP」なんとフリーソフトです。有料ソフトのキャラみんStudioっていうのもありますが、細部にこだわらなければフリーのキャラみんOMPでも十分それなりなMVが作れます。キャラみんに音楽ファイルを読み込ますと、選択した3Dキャラクターが音楽に合わせてダンスしてくれるというソフトです。ユーザーは細かいダンスの振り付けをする必要はなくて、ダンスのスタイルだけ設定してやればソフトが解析してくれて自動で曲に合う振り付けしてくれます。またソフトの中でキャラみんのオンラインストアにアクセスできて、キャラクター、ステージ、ダンスモーションをダウンロードすることが可能です。ステージとダンスモーションは有料のダウンロードがメインですが、最低限のものは無料でダウンロード可能です。キャラクターはけっこうな数を無料でダウンロードできるので、いろんなキャラにダンスさせることができて楽しいです。また「VRoid Hub」という3Dキャラクターの投稿・共有サイトから作者から利用OKが出ているキャラクターをインポートできる機能があり、これはけっこうハマります。探すといい感じのオリジナルキャラクターを発見できるので、見つけ出したお気に入りキャラに自分の楽曲を踊ってもらえるのは嬉しいです。Step09で完成させた楽曲をキャラみんOMPでMV化するとこんな感じになります。その1:アレンジ ミディアムファーストカントリー、ボーカル MEGPOIDさん(パワーVer.)ダンス:桜乃そら その2:アレンジ スローピアノバラードロック、ボーカル 初音ミクさん(スイートVer.)ダンス:赤べこちゃん その3:アレンジ ワールド-マレーシア ダンドゥット1、ボーカル 初音ミクさん(スタンダードVer.)ダンス:桜乃そら YOUTUBEは動画をアップロードした後に簡単なテロップ追加などの編集が可能なのが嬉しいですね。とりあえず動画ができたらサクッとアップロードしてしまい、曲名や歌詞のテロップの追加はYOUTUBE上でやってしまうと作業の段取り的にはけっこう楽になりますよ。ただしこれはほんとシンプルな内容の編集機能だけなので、手の込んだ編集作業をしたい場合はアップロード前にちゃんとした動画編集ソフトでやったほうがよいですが。。。。
Step11_せっかくだからMVもつくろっか(Artomationアプリ)
「Artomation」ムチャ優れもののアプリです。画像をアップロードするとAIが解析して描画動画を自動でつくってくれます。まあ論より証拠。左側が元の画像で、右側がこのアプリで作った描画動画。フリーのアプリでこのクオリティ!素晴らしいです!ただしiOSじゃないとダメです。Android版はないのでご注意ください。こいつを使うとかなりいい感じのMVが作れます。画像は自分で準備してもよいですが、準備できなくても心配はありません。ロイヤリティフリーのフリー画像を入手できる海外のサイトを利用するのがよいと思います。様々なジャンルのハイクオリティ画像が溢れてます!これは宝の山ですよ。自分の楽曲のイメージに合う画像を5~10枚くらいセレクトすれば十分じゃないでしょうか。セレクトした画像はダウンロードして「Artomotion」で描画動画を作って保存しておいてください。あとは動画編集ソフトで曲に合わせて保存した動画をつなげればOKです。動画編集ソフトは様々なソフトが出回っていますが個人的には「Windows ムービーメーカー」がお気に入りです。必要最低限のことしかできませんが、無料だし操作がシンプルですごく使いやすいソフトです。でもこのソフトはすでに絶版です。セキュリティに問題があるらしく、もうサポート外になっていて公式サイトからのダウンロードもできません。しかし何だかんだ言ってやっぱり人気があるみたいで、ネット上で探せばいろんなところに落ちています。落ちてるのをダウンロードしてインストールすればWindows10でも一応問題なく動きます。でもサポート外なので何か問題があってもすべて自己責任ということはお忘れなく!他の動画編集ソフトもいろいろ試してみましたが、やっぱり「Windowsムービーメーカー」がしっくりくるんだよなあ。自動描画アプリ「Artomation」と動画編集ソフト「Windowsムービーメーカー」を使って作ったオリジナル曲のMVこちらになります。簡単に作れるので試してみてはいかがでしょうか?
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