Step02_曲のイメージを記録しとく

曲のイメージってホント天から降ってくるようなものかもしれないと思ってます。
気が付いたら「このフレーズ、頭の中でぐるぐるしてる。。。」みたいなことってありません?
個人的にはランニングとかサイクリングとかしてるときにこういう状態になることが多いです。
パソコンの前に座って「さあ何か考えよう!」とかだと、だいたいろくなことにならんです。
できたフレーズを聴き返してみてもどうもしっくりこないことが多いです。
なんか壁というか予定調和をこえられないというか。。。
単調な有酸素運動をしてると、そういう変な制約とは関係なく頭の中で勝手にフレーズがぐるぐるしだします。
ぐるぐる、ぐるぐる、、、ぐるぐる、ぐるぐる、、、ぐるぐる、ぐるぐる、、、。
おお、いつの間にかしっくりくるフレーズにブラシュアップされているじゃないですか!

でも散々ぐるぐるして「このフレーズもう頭の中では完璧に自分のものにした!」と思っても油断しちゃだめです。
何かのきっかけで「じゃあーーーーんんん。。。」と曲が終わってしまったら、その流れで次の曲が始まってしまいます。
CDのアルバムでひとつの曲が終わって次の曲が始まる感じ。
ハードの後にソフト、、、スローの後にアップテンポ、、、バラードの後にポップ、、、みたいな。
こうなると頭の中で「この曲はもう完結!」と処理されてしまい、「さあ次行ってみよう!」と別なプロセスに移行しちゃいます。
そしてそのついでに自分のものにしたはずのフレーズもどこかに行っちゃいます。
「あれれ???」
どこ行っちゃったんですかね?
まあフレーズがホントに自分のものになっていたら何かのきっかけでまたぐるぐるしだすハズなので、あきらめてそれまで待つしかないですね。
いつになることやら、それはわかりませんが。。。

こんなの御免ですよね!
一期一会。
自分のものにしたフレーズは失っちゃだめです。
そのためにはさっさと録音して固定しちゃわなきゃ、ですね。
このとき役に立つのがスマホのボイスメモ機能。
自分の場合、コンビニの駐車場とかで「電話してるふり」をして録音したりします。
「電話してるふり」をすると自然な感じで恥しい思いをしなくて済みますから。
通りがかりの人は誰も何も気にしちゃあいないでしょうけどね、たぶん。
自意識過剰めな方にはおススメのやり方です。

録音すると安心しちゃうんですかね、ほんとフレーズはだいたい跡形もなくどこかに行っちゃいます。
「録音してあるから安心!」といきたいところですが、意外とあとからボイスメモ聴くと解読困難だったりすることが少なくないです。
ライブな感覚って大事みたいです。
冷めちゃうとノリが合わなくてなかなかフレーズが復活してこない。。。
ただ単に音感悪いだけかもしれませんけどね。(センス不足かも。)

せっかくなので参考までにここから楽曲作りのプロセスの実演したいと思います。
ということでまずはこのページで紹介した録音したボイスメモですが、こんな感じになってます。
こいつをDTMでちゃんとした楽曲に仕立てるまでを実演してみたいと思います。

 

 

次のステップはこちら。

Step03_イメージをメロディとして固定せよ
鼻歌録音してだいたいイメージが具現化できたら、次はメロディを譜面化しなくてはなりませんね。鼻歌をそのまま譜面化してくれる便利なソフトもあるようですし(使ったことないですが。。。。)、また上手に楽器ができる場合は実際にメロディを演奏してパソコンで譜面化するやり方もあるようです。(イメージを楽器でスムーズに表現できるくらいの能力があればですが。。。)でも自分の場合は、地道におたまじゃくし(音符)をパソコンのソフトに打ち込むという原始的な手法を採用しております。これなら新しいソフト購入の出費も必要ないし、楽器演奏の能力も不要ですからね。小中学校の音楽の時間に勉強した記憶を呼び覚まして、ネットで入手可能なフリーの譜面ソフトにおたまじゃくしを並べてやればよいわけです。最終的にやることはメロディーのひとつひとつの音の音階と長さを決めてやるという作業になります。作業の上手下手や早い遅いはあるんでしょうが、メロディのイメージが固まっていれば後はおたまじゃくしをいじくり倒して自分のイメージと一致するように根気よくやるだけです。幸いパソコンはこちらが入力したとおりに再現性高く演奏してくれますから。最初のうちはおたまじゃくしを手なずけることができず苦労しましたが、まあやっているうちにだんだんとコツがつかめてくるものなんじゃないでしょうか?それにしてもドレミの音階というのは調べてみると興味深い形で構成されています。そもそも音の高さは音の周波数で決まっています。例えば88鍵盤のピアノの一番低いドの音の周波数は32.703Hz。1オクターブ上のドの音は2倍の64.146Hz。そのまた1オクターブ上のドの音はさらの2倍の130.813Hz。つまり各音1オクターブ上がると周波数が2倍になるということです。まあ周波数2倍なら波長が1/2になって、もとの音の1周期の中に周波数2倍の音の2周期分がぴったりはまるので、同じ音階の1オクターブ高い音として聴こえるというのは感覚的に理解できます。では1オクターブの半音12音階の周波数はどのように決まっているのか?これは一つ下の半音の周波数に2の12乗根を掛けた値なんだそうです。つまりC# → C×2^(1/12) D → C#×2^(1/12) → C×2^{1/12×2} D# → D×2^(1/12) → C×2^{1/12×3} E → D#×2^(1/12) → C×2^{1/12×4} といった具合になり、つまり C(+1) → B×2^(1/12) → C×2^{1/12×12} → C×2 ということで1オクターブ上の音の周波数は2倍になるというわけです。ここで疑問は何で半音12で1オクターブにしてるの?ってことです。別に1オクターブを構成する半音が10でも14でも、一つ下の半音との周波数比が2の何何乗根になるかの違いで対応できると考えれば、1オクターブを構成する半音が12である必然性はこれだけでは説明できませんよね。これについても調べてみると、どうやら周波数の倍数としての3とか5といった数字が関連しているみたいです。具体的にはCの周波数の3倍 → 1オクターブ上のGの周波数 なので、Cの周波数の3倍÷2 → 同一オクターブのGの周波数。Cの周波数の5倍 → 2オクターブ上のEの周波数 なので、Cの周波数の5倍÷4 → 同一オクターブのEの周波数。Gの周波数の3倍 → 1オクターブ上のDの周波数 なので、Gの周波数の3倍÷2 → 同一オクターブのDの周波数。Gの周波数の5倍 → 2オクターブ上のBの周波数 なので、Gの周波数の5倍÷4 → 同一オクターブのBの周波数。Fの周波数の3倍 → 2オクターブ上のCの周波数 なので、Cの周波数の4倍÷3 → 同一オクターブのFの周波数。Aの周波数の3倍 → 2オクターブ上のEの周波数 なので、Eの周波数の4倍÷3 → 同一オクターブのAの周波数。といった具合にドレミファソラシドの周波数は2、3、5の組み合わせで倍数が計算できるということなんですね。つまり2、3、5の数字の組み合わせで決まる周波数比の音でメロディーをつくると、耳当たりのいい感じになるという発見があって、そのへん考慮して1オクターブの12の半音の周波数比が決まってるみたいですね。経験則的な発見から理論が構築されたような感じなんじゃないかと理解しています。これが更に和音(コード)になると周波数の異なる音を同時に鳴らしたときの組み合わせの響き方の話になるわけですね。素数の組み合わせなんでしょうね。7とか11とか13とか絡んでくるともうちょっと音が複雑化してくるんでしょうか?音楽って結局は人の感性にいい感じに響くかどうかというところから進化してるんだと思うんですが、理論的な側面で考えてもなかなか奥の深いところがあるみたいです。が、、、、素人なのでうんちくレベルで深入りは止めときます。難しくてよくわからんし。。。あと追加うんちくとして、基準周波数はA440Hzだそうです。そこから半音の周波数比が2の12乗根ですべて決まるわけですね。でも432Hzのほうが人の感性にマッチするみたいな議論もあるようです。さて難しい話はこれくらいにして、おたまじゃくしをうまく並べてやる件に戻ります。譜面化するフリーソフトには”ソング頼太”を使ってます。使い始めた頃は確かシェアウェアだったような気がしますが、今はフリーになってます。このソフトのよいところは、小中学校で授業で習ったことの延長の感覚でおたまじゃくし並べができることです。鼻歌入力で楽譜作成もできるようですが、使ったことないです。(今度試しにやってみようかなあ?)まあ難しい知識なくても簡単に操作できるのがメリットだと思います。さてそれではこの「ソング頼太」の使い方をいちから細かく丁寧に解説しつつ、、、、と思ったんですが、ちょっと大変そうなのでやめました。。。下記のリンクみればだいたいわかると思うのでご参照ください。それでもって途中経過は省いてメロディを入力し終わった譜面がこちらです。再生するとこんな感じです。まだ味も素っ気もないですが、こいつをベースにこれから肉付けしてきたいと思います。
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