Step03_イメージをメロディとして固定せよ

鼻歌録音してだいたいイメージが具現化できたら、次はメロディを譜面化しなくてはなりませんね。
鼻歌をそのまま譜面化してくれる便利なソフトもあるようですし(使ったことないですが。。。。)、また上手に楽器ができる場合は実際にメロディを演奏してパソコンで譜面化するやり方もあるようです。(イメージを楽器でスムーズに表現できるくらいの能力があればですが。。。)
でも自分の場合は、地道におたまじゃくし(音符)をパソコンのソフトに打ち込むという原始的な手法を採用しております。
これなら新しいソフト購入の出費も必要ないし、楽器演奏の能力も不要ですからね。
小中学校の音楽の時間に勉強した記憶を呼び覚まして、ネットで入手可能なフリーの譜面ソフトにおたまじゃくしを並べてやればよいわけです。
最終的にやることはメロディーのひとつひとつの音の音階と長さを決めてやるという作業になります。
作業の上手下手や早い遅いはあるんでしょうが、メロディのイメージが固まっていれば後はおたまじゃくしをいじくり倒して自分のイメージと一致するように根気よくやるだけです。
幸いパソコンはこちらが入力したとおりに再現性高く演奏してくれますから。
最初のうちはおたまじゃくしを手なずけることができず苦労しましたが、まあやっているうちにだんだんとコツがつかめてくるものなんじゃないでしょうか?

それにしてもドレミの音階というのは調べてみると興味深い形で構成されています。
そもそも音の高さは音の周波数で決まっています。
例えば88鍵盤のピアノの一番低いドの音の周波数は32.703Hz。
1オクターブ上のドの音は2倍の64.146Hz。
そのまた1オクターブ上のドの音はさらの2倍の130.813Hz。
つまり各音1オクターブ上がると周波数が2倍になるということです。
まあ周波数2倍なら波長が1/2になって、もとの音の1周期の中に周波数2倍の音の2周期分がぴったりはまるので、同じ音階の1オクターブ高い音として聴こえるというのは感覚的に理解できます。
では1オクターブの半音12音階の周波数はどのように決まっているのか?
これは一つ下の半音の周波数に2の12乗根を掛けた値なんだそうです。
つまり
C# → C×2^(1/12)
D → C#×2^(1/12) → C×2^{1/12×2}
D# → D×2^(1/12) → C×2^{1/12×3}
E → D#×2^(1/12) → C×2^{1/12×4}
といった具合になり、つまり
C(+1) → B×2^(1/12) → C×2^{1/12×12} → C×2
ということで1オクターブ上の音の周波数は2倍になるというわけです。

ここで疑問は何で半音12で1オクターブにしてるの?ってことです。
別に1オクターブを構成する半音が10でも14でも、一つ下の半音との周波数比が2の何何乗根になるかの違いで対応できると考えれば、1オクターブを構成する半音が12である必然性はこれだけでは説明できませんよね。
これについても調べてみると、どうやら周波数の倍数としての3とか5といった数字が関連しているみたいです。
具体的には
Cの周波数の3倍 → 1オクターブ上のGの周波数 なので、Cの周波数の3倍÷2 → 同一オクターブのGの周波数。
Cの周波数の5倍 → 2オクターブ上のEの周波数 なので、Cの周波数の5倍÷4 → 同一オクターブのEの周波数。
Gの周波数の3倍 → 1オクターブ上のDの周波数 なので、Gの周波数の3倍÷2 → 同一オクターブのDの周波数。
Gの周波数の5倍 → 2オクターブ上のBの周波数 なので、Gの周波数の5倍÷4 → 同一オクターブのBの周波数。
Fの周波数の3倍 → 2オクターブ上のCの周波数 なので、Cの周波数の4倍÷3 → 同一オクターブのFの周波数。
Aの周波数の3倍 → 2オクターブ上のEの周波数 なので、Eの周波数の4倍÷3 → 同一オクターブのAの周波数。
といった具合にドレミファソラシドの周波数は2、3、5の組み合わせで倍数が計算できるということなんですね。
つまり2、3、5の数字の組み合わせで決まる周波数比の音でメロディーをつくると、耳当たりのいい感じになるという発見があって、そのへん考慮して1オクターブの12の半音の周波数比が決まってるみたいですね。
経験則的な発見から理論が構築されたような感じなんじゃないかと理解しています。
これが更に和音(コード)になると周波数の異なる音を同時に鳴らしたときの組み合わせの響き方の話になるわけですね。
素数の組み合わせなんでしょうね。
7とか11とか13とか絡んでくるともうちょっと音が複雑化してくるんでしょうか?
音楽って結局は人の感性にいい感じに響くかどうかというところから進化してるんだと思うんですが、理論的な側面で考えてもなかなか奥の深いところがあるみたいです。
が、、、、素人なのでうんちくレベルで深入りは止めときます。
難しくてよくわからんし。。。
あと追加うんちくとして、基準周波数はA440Hzだそうです。
そこから半音の周波数比が2の12乗根ですべて決まるわけですね。
でも432Hzのほうが人の感性にマッチするみたいな議論もあるようです。

 

さて難しい話はこれくらいにして、おたまじゃくしをうまく並べてやる件に戻ります。
譜面化するフリーソフトには”ソング頼太”を使ってます。
使い始めた頃は確かシェアウェアだったような気がしますが、今はフリーになってます。

このソフトのよいところは、小中学校で授業で習ったことの延長の感覚でおたまじゃくし並べができることです。
鼻歌入力で楽譜作成もできるようですが、使ったことないです。
(今度試しにやってみようかなあ?)
まあ難しい知識なくても簡単に操作できるのがメリットだと思います。
さてそれではこの「ソング頼太」の使い方をいちから細かく丁寧に解説しつつ、、、、と思ったんですが、ちょっと大変そうなのでやめました。。。
下記のリンクみればだいたいわかると思うのでご参照ください。

それでもって途中経過は省いてメロディを入力し終わった譜面がこちらです。

再生するとこんな感じです。

まだ味も素っ気もないですが、こいつをベースにこれから肉付けしてきたいと思います。

 

 

次のステップはこちら。

Step04_イントロ&エンディングもいるよね
印象的なイントロってサビと同じくらいインパクトありますよね。なのでメインのメロディの流れの前フリ的なのもいいけど、それこそ同じキーの別の曲のサビをイントロに持ってくるくらいでもいいかもしれません。いかしたイントロだったら間奏やエンディングにも流用しちゃうと楽チンです。曲全体の統一感というかまとまりを出すという意味は、変にひねりを入れるよりも安易なようでも流用しちゃのはそんなに悪くないと思ってます。それに悩みすぎるといつまでたっても曲が完成しないしねえ。では前のStepで作ったメロディにイントロ&エンディングいれてみましょうね。メインのメロディの前フリ的な感じにしてみました。考えすぎるとイントロがついつい長くなって、いざ出来上がって聴いてみると「イントロ長すぎで曲が始まらえねえ。。。」とかありがちです。短い曲なのでイントロは4小節くらいでと思いましたが、8小節になってしまった。。。。エンディングはイントロのまるパクリです。流れでまあ悪くなさそうだったので。。。イントロ&エンディングも「ソング頼太」でおたまじゃくしを並べて楽譜化します。メインのメロディーとは別ファイルで作ります。この曲は「イントロ」8小節+「メインのメロディ」17小節+「エンディング」8小節になってます。なので前のStepで作ったメロディの楽譜ファイルには前後にそれぞれ8小節分の休符を加えます。イントロ&エンディングの楽譜ファイルのメロディが流れる部分には17小節分の休符を加えます。作成したイントロ&エンディングの楽譜ファイルはこんな感じになりました。別々に作成したファイルをひとつの曲として再生するには、プロジェクトファイルを作成してそれに作成した楽譜ファイルを登録するような流れです。他にももっと音を重ねたい場合は、同じ流れで別の楽譜ファイルを作成してプロジェクトファイルに登録します。「ソング頼太」は最大16の楽譜ファイルを登録することが可能です。前回作成した「メロディ」の楽譜ファイルと今回作成した「イントロ&エンディング」の楽譜ファイルをプロジェクトファイルに登録して再生するとこんな感じになりました。メロディはアコースティックピアノ、イントロ&エンディングはロックオルガンです。
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