Step08_ミクに歌ってもらう

最近のアーティストさんは皆さん半端なく歌が上手です。
「こんな下手なのにテレビで歌うなよ!」とか、アイドルさんにお茶の間で文句言えてたのはもう昔のことです。
底上げされてるので皆さんちゃんと自覚して練習してるんでしょうね。
なので個人的に「これ名曲できた!」とか思っても、間違っても人前で披露しようという気にはなれない。
客観的に判断すればどう考えても無理です。
ボロカス言われるイメージしか持てない。
催眠術にでも頼ってちょっとナルシストっぽくなるくらいしか手は思いつかないです。
「ボカロ」遭遇前だったらね。。。。

「ボカロ」はもう死語でしょうか?
「ボカロP」はさすがに死語ですよね、、、と思ったら、ほんとに死んじゃってる人もいるらしくゾットしました。

現在「ボーカロイド」は「バーチャルシンガー」のくくりの中で語られてはいるようですが、いっときほどの勢いがもはやないのは間違いないですね。
ただYAMAHAが販売している歌声合成ソフトとしての「VOCALOID」はまだ健在です。
(2018年7月にVOCALOID5発売→継続販売中。)
そうはいっても作曲コンペの仮歌では「ボカロ」よりも「生声」のほうが評価が高いなどという記事もあり、もはや「ボカロ使い」は辺境の地の住人って感じでしょうか。。。

などと思っていたら、「辺境の地」で反抗の狼煙があがってたみたいですね。
2020年12月に「ボカコレ(The VOCALOID Collection)」の初回が開催されました!
テーマは「みんなのボカロ愛をここに。」となってます。
「好評につき次回はニコニコ超会議と同時開催(2021年4月)」だそうです。
再興? それとも、最期の悪あがき? どうなるか興味深いです。

なんだかんだ流行り廃れはありますが、結局うまく歌えない人(歌ってくれる人がいない人)にとっては「ボカロ」は偉大だ!というのが自分の結論です。
いや「神」かもしれません。
音楽って身近ではありますが、いざ作るとなるとやっぱりハードルが高いです。
なかなかイメージしてるものをカタチにするというのはうまくいかないです。
そういう意味で「歌」は「ボカロ」に任せちゃいましょう。
少なくとも自分で歌うよりは断然いい感じです。
おまけに「ボカロ」は「調教」というのがあるんですね。
いろいろ細かい設定をいじってやると合成の違和感をマイルドにしたりすることができます。
まあ多少は人っぽい歌になる感じです。
ボカロで調教できるようになってくると、自分の歌唱には無力感しか感じなくなってきますが、この際認めてしまいましょうよ。
もうミクさんに任せちゃいましょう。

「ボカロ」で有名なのはやはり「初音ミク」さんですがバーチャルシンガーは他にもラインナップされてます。
「巡音」さんとか「MEGPOID」さんとかも自分的には気に入ってます。

 

さて実際の「VOCALOID」のソフトの使い方も簡単に説明しておきます。
基本手順は以下の通りです。

  1. STEP6でつくった「ソング頼太」のメロディMIDIファイルを「VOCALOID」に読み込む。
    「VOCALOID」<ファイル><開く>ファイルの拡張子を*.midに変更しメロディMIDIファイルを選択<開く>
  2. 音符に対応した歌詞の入力
    歌詞を入力する音を選択<ジョブ><歌詞の流し込み>音に対応した歌詞をひらがなで入力(最大70音)<OK>
  3. 音の長さや強さ、ビブラートなどの調整

YOUTUBEでわかりやすい動画あったので参考にしていただければと思います。
(説明が面倒。→手抜きですみませぬ。。。。)

手順の3.がいわゆる「調教」と呼ばれる作業ですね。
「調教」にはいろんなパラメータがあるので、やりだしたらホントきりがない感じですね。
ということは説明も当然きりがないわけで、このへんも手抜きでリンクなどを参照して頂ければと。。。

しかし「こんな手のかかることやってられん!」と思う人は人間失格でしょうか?
いやいや、過去には「ぼかりす」という便利な「ボカロ調教ソフト」がかつてあったみたいです。(2012~2017年くらいに本家YAMAHAが販売してた!?)

こんな便利なのあったなんて知らなかったので今からでも欲しいと思ったんですが、どうももう売っていないみたい。
なぜ?
「ボカロ調教専用!」というレアものなので、「ボカロ」自体の勢いが失われてる中でV4→V5のバージョンアップで消えたんでしょうか?
しかしググってみても異様に「ぼかりす」の情報なさすぎ!
ヤフオクやメルカリで中古が出回っていてもよさそうなのに気配すらなし!
何か「ぼかりすの闇」があるような気がしてなりませんが、考えすぎでしょうか。。。。。

自分の場合、「調教」はホント最小限ですね。
一番気にしてるのは、「書きことば」じゃなく「話ことば」っぽく聞こえるようにすることでしょうか。
たとえば、「今日はどうしても失敗できない」という歌詞があったとして、それをそのまま書きことばっぽく流し込むと「きょうわどうしてもしっぱいできない」となりますが、話ことばっぽくすると「きょおわどおしてもし_ぱいでかない」になります。
あとはいじるのは「音の長さ」「ビブラート」「シンガーの選択」くらいです。
他もいろいろいじってみたこともありますが、あんまりうまくいかなかったので。

今回の制作してる曲についてはシンガー違いで3バージョン作ってみました。
伴奏なしの歌だけです。

その1:初音ミクさん(スタンダードVer.)

 

その2:初音ミクさん(スイートVer.)

 

その3:MEGPOIDさん(パワーVer.)

 

 

次のステップはこちら。

Step09_合体させて完成させよっ
さてこのサイトで進めてきた楽曲作りもクライマックスです。Step06で完成させた伴奏とStep08で完成させたボカロの歌声。こいつらを合体させて曲として完成させたいと思います。「Band in a Box」でつくった伴奏を「Vocaloid」にインポートするやり方と「Vocaloid」でつくった歌声を「Band in a Box」にインポートするやり方と両方可能ですが、ここでは後者でやります。「Band in a Box」にインポートすると合体させた後でも伴奏のアレンジをいろいろいじれる点が良いと思います。インポートした「Vocaloid」の歌声も「Band in a Box」の中でいろいろエフェクトかけれたりするので、「Band in a Box」で歌声と伴奏を合体させて最終的に詳細を微調整するようにしています。具体的な手順です。「Vocaloid」から歌声をwavファイルでエクスポートする。「Vocaloid」で作った歌声のvsqxファイルを立ち上げ<ファイル><エクスポート><wave><OK>ファイル名を入力し<保存>「Band in a Box」で作った伴奏のmgxファイルを立ち上げ、①で作った歌声のwavファイルをインポートする。「Band in a Box」を立ち上げ<オーディオ><オーディオファイルをオーディオトラックに読み込む>歌声のwavファイルを選択し<開く>伴奏とインポートし歌声のwavファイルの同期をとる。<オーディオ><オーディオ編集ウインド>歌声のwavファイルがどれくらいズレているか確認。<オーディオ><オーディオを編集><オーディオトラックを前後にずらす>ずらす数値を入力<OK>オーディオ編集ウインドウと曲の再生で伴奏と歌声の同期がとれているかチェック→まだずれている場合はずらす数値を再入力し再チェック。歌声の音量を調整。<オーディオ><オーディオを編集><オーディオファイル自体のレベルを調整>オーディオのレベルを入力<OK>曲を再生し歌声の音量をチェック→再調整する場合はオーディオのレベルを再入力し再チェック。伴奏、歌声の微調整。<オーディオ><DXi/VSTiシンセサイザー設定>→伴奏調整の場合:「シンセトラック」タブの内容について詳細を設定。→歌声調整の場合:「オーディオトラック」タブの内容について詳細を設定。こういった作業をしていちおう曲を完成させた結果が以下になります。伴奏とボーカル違いで3バージョンつくってみました。その1:アレンジ ミディアムファーストカントリー、ボーカル MEGPOIDさん(パワーVer.)その2:アレンジ スローピアノバラードロック、ボーカル 初音ミクさん(スイートVer.)その3:アレンジ ワールド-マレーシア ダンドゥット1、ボーカル 初音ミクさん(スタンダードVer.)こうやって曲ができてみると、だいたい良くも悪くもイメージ通りにはならないことが多いです。「悪くも」というのは「こんな感じのアレンジにしたい!」という風にはなかなか仕上がらない点で、「良くも」というのは全然自分ではイメージできないような感じに仕上がったりする点ですね。まあ伴奏は「Band in a Box」のライブラリから手当たり次第に演奏させてひたすら「ピン」とくるのを探すという作業なので無理もないんですけどね。けっこう骨の折れる作業だはありますが、いろいろ試せて面白いのが救いかなあ。。。
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